入社1年目の教科書

大学を卒業して23歳で社会人になってからというもの、20代はビジネス書、自己啓発本、マーケティングといった類の本を、ただひたすら読み漁ってみました。いま、当時をふりかえると意識が高い系の会社員だったかもしれません。自分には一体何ができるんだろうか、なんだかよくわからないけど頑張れるところまで頑張りたい。まずは知識を身につけよう。読書を通じてインプットしようそんな思考回路でした。
私は、本には①最新の手法を学ぶトレンドのような役割②原点に戻り振り返り立ち返るような教科書のような役割の2つが存在すると考えています。トレンドを学ぶが目的であれば、一度読めばそれで終わりです。しかし、原点に立ち返る教科書のような本であれば、何度も読むに値する本だと思います。キャリヤや人生の節目節目で。長年売れ続けるようなベストセラー本というは、普遍的なルールを詰めこんだ読めば読むほど味わいが深く、体と心にしみわたっていきます。今回の『入社1年目の教科書』は私が何回も読み直した1冊です。
簡単に概要を説明すると『入社1年目の教科書』は、岩瀬大輔氏によるビジネス書で、2011年に出版されて以来、50万部を超えるベストセラーとなっています。この本は、新入社員が社会人としての心得を学ぶための指針を提供するだけでなく、ベテラン社員や転職者にも役立つ内容が詰まっています。著者は、東大法学部卒業後、外資系企業での経験を経てハーバード大学でMBAを取得した経歴を持つエリートビジネスマンです。仕事において大切な「3つの原則」と「50個の仕事のルール」を紹介しています。
最近、本を整理する中で改めて読み返す機会があり、なるほどなと思ったので今回ブログで紹介しようと思いました。仕事における三つの原則というものがあり、どれも当たり前といえば当たり前だが本当にできてる人はいるのか、ハッとさせられるように内容でした。作者の言葉ではなく、私の十数年間のキャリアを通じて感じる私の言葉でそれぞれ置き換えるということ感想にして書き綴りたいと思います。
仕事における3つの原則
1.頼まれたことは必ずやりきる
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない
1.頼まれたことは必ずやりきる
頼まれたということは、育ててくれようとしてくれたりあるいは誰かがあなたにお願いしたいというふうに期待を持って依頼されているのだと考えます。だからこそ、120%必ずやりきるとの思いでありたい。わからなければ聞く。自分で考えれるところまで考える。能力の有無ではなく、情熱や自発性といった姿勢を、誠意をもって行動で取り組むことが大事だと思います。いつだって前向きにそして楽しく。
2.50点で構わないから早く出せ
世の中には完璧主義者、100%完成してから提出したい人が一定数存在します。あるいは、小学生の時の夏休みの宿題を最後の日に仕上げるギリギリ滑り込むタイプの人もいますね。私は、少しだけ余裕をもって出すタイプですが、やっぱり早く出すというのは大切だなと思います。早く報告すれば、もし間違っていても、軌道修正する余裕と心の余白があるじゃないか。最後まで溜めて提出して相手の期待するものと全然違うものが出てきたらお互いハッピーではないので、とにかく早く見せたい。
3.つまらない仕事はない
新入社員とか若手の頃には雑務というか、なんでこんなことしなきゃいけないのとか、こんなやめればいいんじゃないとか色々思うこともありますが、すべては心の置き方、心の持ちよう次第だと思います。自分なりに創意工夫することで、心の置き方を変えることで楽しくなるし改善の余地も生まれる。小さな仕事を全力でこなした先に、もっと大きな、より大きな仕事に繋がると思います。仕事を面白くするのはいつだって自分しかいないそんな気持ちで取り組んでいきたい。
少しとりとめもない文章になってしまいました。ある程度、キャリアを重ねるとそれぞれにそれぞれの仕事の哲学というものが存在します。人によって違うものもあれば、これはみんな同じこと言ってるなみたいなものもあります。この本は、多くの人が原理原則としているところをうまく言語化されて、まとまっているのだなと今回読み直して改めて感じました。それぞれが、それぞれの分野の仕事のプロフェッショナルになり。社会や世界がもっと良くなればいい、そう願っています。
TAKAMI HIRO