【中国杭州】世界遺産の西湖でのんびり
杭州の基礎知識
世界遺産西湖を擁する歴史ある都市!とっても中国駐在なんてしたことなければ、どこそれ状態だと思いますので基本のキから説明させてください
西湖天地杭州(ハンゾウ)は、中国浙江省の省都で、歴史と自然が調和した美しい都市。まず、杭州の象徴である西湖は、詩人や皇帝に愛された風光明媚な湖で、四季折々の風景が楽しめます。湖畔を散策したり、遊覧船で湖上からの景色を堪能するのもおすすめです。「天に極楽あり、地に蘇州杭州あり」という古いことわざが示すように、杭州は歴史と自然の美しさが融合した魅力的な都市です。初めて訪れる日本人にも、その魅力を存分に感じていただけることでしょう。杭州は美食の街でもあり、淡水魚を使った料理や東坡肉(トンポーロー*上海でも有名ですね)など、日本人の口に合う料理が豊富です。交通の便も良く、上海から新幹線で約1時間とアクセスも便利です。(東京都内から箱根、鎌倉感覚です。上海いくついでにさくっと寄り道を)
「天に極楽あり、地に蘇州杭州あり」の中国語の原文のことわざはこちらです。「上有天堂,下有苏杭」天国と並ぶぐらい美しい。古代の人がそう感じた由緒ある場所ですね。ちなみに中国通な私ですが蘇州にはいったことがないため、いつの日にか、いってみたいものです。
杭州へのアクセス
高速鉄道(新幹線)
上海虹橋駅から杭州東駅までの高速鉄道が最も一般的で便利な方法です。所要時間は約45分から1時間で、頻繁に運行されています。*バスもあるらしいがもう体力もないので選択肢から除外。飛行機もありますが効率がわるすぎて除外。高速鉄道一択です。上海虹橋駅にパスポートみせて中にはいり、中で切符を買います。ちなみに杭州東駅から戻る際は、切符を買ったうえでパスポートを見せて駅の構内にはいります。
「杭州東駅」と「杭州駅」というものがありまして、ぶっちゃけどちらでもOKです。「杭州駅」の方が中心部には近いですが、上海虹橋駅からの便は少なめという感じ。買い間違えて焦らないで。自分は往復ともに「上海虹橋駅」から「杭州東駅」切符を買いました。
台湾や中国など中華圏の世界では古い街のことを「老街」といいます。うまい日本語訳が見つからないのですが、私は古き良き商店街と勝手に翻訳しております。
清河坊(せいがぼう)は、杭州の歴史と文化が色濃く残るエリア。観光客に人気のスポットです。ここでは、古い街並みが再現され、伝統的な建物や商店が立ち並びます。特に、漢方薬局や茶屋、工芸品店などが多く、地元の特産品やお土産を購入するのに最適です。また、清河坊は美食の街としても知られ、地元の名物料理を楽しむことができます。夜になると、通りはライトアップされ、ロマンチックな雰囲気が漂う。
中国の「老街」ってかつてこの場所にあったのは事実なのですが、ウルトラ現代化されすぎてしまってて、歴史のロマンに思いを馳せていくと案外、がっかりしてしまうかも…。スチームが舞い上がるお土産屋さんの入口でスマホでライブ配信しているおばちゃん何者だったんだろう…そんなノリです。
世界遺産「西湖十景」
蘇堤春暁(そていしゅんぎょう)
蘇堤から見る春の朝の景色。桜や柳が咲き誇る美しい風景。
曲院風荷(きょくいんふうか)
夏の蓮の花が咲き乱れる庭園。蓮の香りが漂う風景。
平湖秋月(へいこしゅうげつ)
秋の夜、湖面に映る月の美しさを楽しむスポット。月見の名所。
断橋残雪(だんきょうざんせつ)
冬の雪が残る断橋の風景。白蛇伝の伝説でも有名。
花港観魚(かこうかんぎょ)
花が咲き乱れる庭園と池で泳ぐ魚を観賞できるスポット。
南屏晩鐘(なんぺいばんしょう)
南屏山の浄慈寺で夕方に響く鐘の音が情緒的な景色を作り出します。
双峰挿雲(そうほうそううん)
北高峰と南高峰の二つの峰が雲に突き刺さるように見える風景。
雷峰夕照(らいほうせきしょう)
夕日に照らされる雷峰塔の美しい景色。
三潭印月(さんたんいんげつ)
湖に浮かぶ三つの石塔が月の光を映し出す幻想的な風景。
柳浪聞鶯(りゅうろうぶんおう)
柳の木々が風に揺れ、鶯の鳴き声が聞こえる風情ある場所。
古代の中国人が定めた10大鑑賞地。ひとつひとつに積み重なった物語と歴史があり美しい。今回は三潭印月(さんたんいんげつ)に船に乗っていってきたので紹介します。
世界遺産の中国語誇る観光地!なんで観光客はわんさかいますがしかし、地元の人にとって太古の昔から変わらない風景が残っている憩いの地でもあるのを感じました。
三潭印月(さんたんいんげつ)
遊覧船
西湖の湖畔にある各船着場(中山公園前、岳廟碼頭、湖濱公園碼頭、花港観魚碼頭)から遊覧船が出ています。所要時間は約10分で、料金は45元(約900円)
お金払って遊覧船に乗らないといけない島なので、もっと、ひといないだろうなというふうに思っていたのですが、さすがは世界最大の人口を誇る中国。ひとだらけでした。っか、どこからこんな運ばれてきたのか…ガイドブックにあるようなひとのいない風景は、グーグルピクセルの加工マジックを使った方が早いかも…(←雰囲気ぶち壊し発言)
世界遺産での過ごし方
ひと、それぞれに、時間の使いかたや楽しみかたがあるのは重々承知の上。私がいつもやっている、世界遺産でのルーティンを書き綴りたい。世界遺産というのは、長い長い人類の歴史の中で培われた風景であったり、遺跡であったり、そういったものが選ばれていたことを踏まえて、特に歴史的な場所に置いて、私はいつも500年前の今日。千年前の今日。2000年前の今日は、どうだったかなっていうふうに。自分の目を閉じて一瞬タイムスリップしたように思いを馳せるというようなことをしている。子供じみた遊びかもしれないけど、でもどこか楽しくて。地球の足跡、軌跡と今を生きている自分を重ね合わせたような感じで、なんだかうまく言語化できないがほっこりする時間である。このルーティンはこれからもきっと続いていくだろう。